環境問題

2019.11.07

ソノマの山火事 発生から2週間余りでようやく鎮火

1024日未明に発生したソノマの山火事(キンケード・ファイヤーKincade wildfire)は、2週間余りの後、116日(水)に完全に鎮火した。



ソノマ郡では過去最大の山火事で、77,758エーカーが焼失した。しかし、2年前のカリフォルニア北部の大火に比べると、死者もなく、被害は少なかった。焼失したエリアの大半が、ぶどう畑から離れた森や雑木林であったことも幸いした。
 
2年前の大火の経験も役に立ったようだ。ジョーダン・ワイナリー(アレクサンダー・ヴァレー)のワインメーカー、マギー・クリューズは、火事が発生するとすぐにワイナリーに行き、通気口を閉じて煙が入らないようにして、発酵中のワインを守ったという。
 
しかし被害の拡大を防ぐために、各地で8日間電気が止められた。これにより、タンクが火事による熱にさらされ、ワインを出荷できないところもあるなど、生産者は2019
ワインを精査している。

出典:
Drinks Business:
Kincade fire in Sonoma County fully contained 
(2019-11-7)
Wine Spectator:
Sonoma Wine Country Regains Its Footing(2019-11-7)
 
 
 




Mari Yasuda

visi-vin news 代表

約20年、世界のワイン関連のニュースを追いかけてきたワインライターとして、世界のワイン産業が直面する今の問題をお届けしていきます。
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●ワインに関する文献の翻訳歴25年以上。フランス語→日本語、英語→日本語の翻訳を承ります。ご相談ください

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